
薄く、ネック周りを両方カットして鋭角に尖らせた独自の形と薄いボディ厚でプレイアビリティも高い、SGについて紹介していきます!
ロックンロールからハードロックまで、使っているアーティストも多く人気のあるモデルですし見たことがある人も多いかもしれませんね♪
SGってどんなギター?
商標はレスポールと同じくGibson社にあります。
というのも、初登場時はレスポールのシリーズの「レスポールスペシャル」として発売されていたという歴史があります。
レスポール氏は自身のシグネチャーモデルとして認めていたわけではなかったようですが、従来のレスポールよりも軽く取り回しが良いことや単板ボディの軽快なトーンなどはレスポールとはまた異なる魅力をもったギターと言えます。
レスポールなどのような丸みこそありませんがそれがロックっぽくてかっこいい!という風に考える人もいるかと思います。
そのあたり、各部を解説していきますね♪
ボディ
基本的にはマホガニーの単板(1枚で作られた)ボディです。
マホガニー特有の豊かな中音域にピークのあるサウンドですが、ボディ厚はレスポールよりもかなり薄く重量的にはSGに分があります。
ネック周りを上下共にカットしてあるダブルカッタウェイと呼ばれるタイプで、これはハイポジションの演奏性能を飛躍的にアップさせています。実際レスポールよりもハイポジの弾きやすさは上でしょうね。
やや亜種的というか、レスポールほど使っているギタリストは多くありませんが2000年台初頭にアニメで白いSGが取り上げられたあたりから人気が再燃したような印象ですw
ピックアップはレスポール同様にハムバッカータイプを2基搭載しているモデルが基本です。
シリーズによっては3ハムバッカーだったり、P90タイプのピックアップを搭載しているグレードのモデルも存在します。
P90を搭載したSGスペシャル。歯切れの良い軽快なトーンが特徴。
センターピックアップにもハムバッカーと搭載し、3ハムバッカーのSGカスタム。どのポジションで鳴らしても太い音が得られるのが特徴。
ボディ外周部に沿って斜めに削るベベルド・エッジという加工処理がされています。
演奏性能だけでなく、バインディング(縁取り)の付いていないSGの見た目を引き締めるビジュアル的な意味合いも強いです。
単板ということもあってボディは軽量で取り回しは非常に良いです。
長時間のライブでも負担をあまりかけることなく持つことが出来るのは高ポイントですね♪
サイズも大きすぎるということもなく、背の小さい人がもってもサマになるかっこよさを持っています。
コントロール
基本的にはレスポールと同じです。
それぞれのピックアップが独立してボリュームとトーンが調整可能なツマミとピックアップセレクターのみというシンプルな構造です。
ピックアップを切り替えるピックアップセレクターはコントロールツマミと同じ位置についていますので、コントロールパネルのザグリも必要最小限の大きさにとどめられています。
しかし付いてる場所が場所だけに、演奏中に誤って切り替えをしてしまうというのはレスポールよりは多くなりますね…構造上仕方の無い部分ではありますが。
ジャックもボディの表面についているので、ボディ側面に穴は開いていません。その分薄さを確保することに成功しており、トータルで見ると非常に利便性を考えられたギターだと思います。
ネック
こちらもレスポール同様に、ボディとネックを強力な接着剤で接合するセットネックという手法が用いられます。
ボディ鳴りがボルトオンタイプのギターに比べ優秀というメリットがありますが、ネックが折れた場合などに掛かるコストが高くなってしまいます。
また、ボディ裏面のネックとの接合部にストラップピンが付いているので立って弾くときは重量のバランスを考慮しないとネックが段々と下に落ちていくいわゆるネック落ちという現象が起きます。
常に左手がギターに触れていれば解消できる問題ですが何かのタイミングで手を離した瞬間にずるずる落ちていくのは結構シュールな画だったりしますので気をつけてくださいねw
どんな音がするの?
SG使いで有名なAC/DCのギタリストのソロです。
マホガニー材特有の粘っこい中音域~ソリッドボディならではの歯切れの良さなどが分かるかと思います。
単板でありながらこれだけ歪ませられるのもSGの魅力だと思います。
初心者におすすめの理由
最も大きな理由としてはやはりその軽さです。
Gibson系のギターはサイズも大きく、厚みも分厚いのでどうしても重量がかさみがちです。
本国のアメリカ人とかだと日本人よりもガタイはいいですから、そこまで気にならないのかもしれませんが貧弱な体系の多いw日本人にはなかなかずっと掛け続けるのは難しいのかもしれません。
ただ、SGはそういった問題をクリアしている素晴らしいギターで単板のギターのメリットが最大限現れていると思います。
コントロール関係もシンプルで扱いやすいです。
どのツマミを回してどう音が変わるのかというのが直感的に分かりやすくなっています。
これは初心者には非常にありがたいポイントだと思います。
何のためについてるのか分からないスイッチをあれこれつけても意味が無いからですね…
SGを使っているアーティスト
アンガス・ヤング
某お笑い芸人の人に見えなくもないですが…
ジャンルはロックンロール~ハードロックといったあたりです。
ダックウォークはあまりにも有名ですね♪
往年の名曲、Back In Black です。
SGのトーンといえばこの人!くらいの影響力を持っているギタリストですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日本ではSGを使っているギタリストは多いというわけでもないレベルですが、外国のハードロックやブルースなどでは使用アーティストも多く初心者でも十分に弾きやすいメリットの多いギターです。
かつてはアニメキャラが作品内で白いSGで速弾きをやってたことから爆発的な人気にもなりました。
当然本家のモデルは高価でレスポールと値段的には殆ど変わりません。
また、近年のSGはロボットギターなど最先端のテクノロジーを搭載しているモデルにもなりつつありますのでその分値段が高くなってしまいがちです。
初心者のうちはまずSGを気に入ったのであればそのボディシェイプで探して選べばいいと思いますが、あまりモデル自体が出回っているわけでもないです。
一応、私がネットで見つけた最安値のSGを紹介しますので参考になれば幸いです♪