
変形ギターでありながらも国民的知名度も高め?のモッキンバードについての解説紹介です!
かなり特異な形をしているのになぜここまで至る所で見るのか?何でそんなに人気なのか?スペック的には?などなどを交えながらモッキンバードがどういうギターなのかを解説していきます♪
形から入ること自体は私も推奨してます。この形にほれ込んでギターを始める!という方も多いと思いますので是非参考になればと思います!
この記事のもくじ
モッキンバードってどんなギター?
見た目は一般的なエレキギターの形からはかけ離れていますよねw
登場したのも1974年と、エレキギターの歴史の中ではオールドとかビンテージと呼ばれるものよりは近年に作成されています。
特徴的な曲線が好きな人にはたまらないボディシェイプですね。私は大好物です。初めて買ったギターもモッキンバードでした。
日本ではモッキンバード=hide、くらいのイメージがついているギターなのでカラーリング問わず、その形というだけでhideモデルとも勘違いされがちですが本来はBC Rich社に商標登録のあるモデルです。
各部を見ていくとその弾きやすさ等見えてくるかと思いますので細かく紹介していきますね♪
ボディ
ボディシェイプはこれをベースにツノの大小でバリエーションが分かれます。
モッキンバードの特徴は何といってもこのボディの形でしょうね。一発で目に残るインパクトを持ってます。
カッコいいかどうかは、もう個人の主観なのであえて私から推すまでもないですが、個人的には超カッコイイと思います。
あと、やっぱりどうしてもhideさんのイメージが強いですよね。
実際には使われている木やネックの接合方法などで様々なバリエーションがありますが、基本的には高級ギターです。
メイプルトップ+マホガニーバックというレスポール的な構造のモデルや、後述しますがスルーネックという手法をもつモデルも存在してます。
希少材とされるコアなども使われる事があるギターで、ボディシェイプはこれをもとに色んなパターンに派生しています。
ネック
オリジナルのモッキンバードではスルーネックという手法がよくとられます。
画像を見ると一目瞭然なんですが、ネックがボディエンドまでネックが貫通してます。
メリットとしてボディとの接続部分が限りなく滑らかなのでハイポジションの演奏性はあらゆる製法の中で断トツに良いです。
製造工程で見るとわかりやすいかもですね。
非常に手間のかかる製法なので値段はその分高くなります。
その他のデメリットはネックがボディと同じなのでネック関連のトラブルが起きると修復が不可能というところでしょう。
仮に直すとなったらえげつない修理代金がかかってしまいますね…
ちなみに、オリジナルのモッキンバードではスルーネックはよく使われますがそれ以外にもセットネックやボルトオンのモッキンバードも存在します。
価格帯に応じて変わるというのもありますが、あえてセットネックという場合もありますのでカタログなどで気になった時にスペック表のネックの部分を見るとすぐわかると思います♪
コントロール
あくまでこのコントロールは一例です。
モッキンバードがすべてこのコントロールを持っているというわけではないですのでご安心を。
オリジナルはコイルタップという機能が付いているので、搭載してあるハムバッカーピックアップをシングルコイルとして使えたりと割と多機能なんです。
そういう意味でもかなり幅広いジャンルに対応しているギターと言えますね。
エントリーモデルやレギュラーラインナップだとマスターボリューム/マスタートーン/ピックアップセレクターくらいのシンプルなコントロール周りをしているものが多いです。
モッキンバードってどんな音がするの?
モデルによりけりではありますが、スルーネックを採用していることでサステイン(音の伸び)が優れていると言えます。
前項で触れたコントロールが複雑なモデルはコイルタップ機能が付いていたりして音色の幅は広いと感じますね。
有名なhideモデルになるとサスティナーという音を半永久的に無理やり伸ばすスイッチなども付いているのでギターの音にプラスして効果を得ているという見方も出来るかと思います。
この曲のギターソロなんかはその効果が非常にわかりやすいかと。
モッキンバードが初心者におすすめの理由
私自身が初心者の頃に初めて手にしたギターがモッキンバードだったということもあって若干ひいき目にはなってしまいますがw
まず見た目が最高にかっこいい!
ギターって、最初は何度も躓いて辞めたくなるものだと思うんですけどそんな時にモッキンバード持ってステージに立っている自分を妄想してはかっこよすぎてまた練習する…という風にモチベーションを維持するのにはよかったですw
あと奇抜な見た目に反して何気に弾きやすいです。
慣れるまでは違和感があるかもしれないですが、ネックエンド周辺は結構大き目にカットされているのでハイポジションの演奏性はストレスなく弾けていました。
最上級のスルーネック搭載モデルであれば当然のことでしょうけど、エントリーモデルのモッキンバードでもハイポジションの演奏は非常にしやすかったです。
ハイポジション弾きやすいと何がいいか?
ギターソロは大体ハイポジション使います。ソロが弾きやすいです。つまり目立てますw
周りで使っている人も少なかったですし、形で得をすることは結構ありましたね。
コピーモデルはたくさん出回っていますが本家のモッキンバードは高級品だというのも所有欲を満たす要因の1つにはなっていたと思います。
私の場合は大のhideファンだったのでまず形だけでしたが、実用性という意味でも非常に優れたパフォーマンスをもっているギターだと思いますよ♪
初心者向けであっても他の王道モデルよりは若干値が張るのがネックですが、その分の価値は十分にあると思いますので気合いれてギターを始める!という方にはいいんじゃないかなと思います。
初心者向けのセットもありますので参考にしてみてください♪
モッキンバード(フロイドローズタイプ)12点セット
モッキンバードを使っているアーティスト
hide(X-JAPAN)
もはやモッキンバードと言えばこの人でしょう。私の憧れです。
現代で見ても古臭く感じないくらいズバ抜けたセンスを持っていた彼がずっと愛用していたのはモッキンバードでした。レコーディングでは59年製レスポールがメインだったので音を確認したい場合はライブ版を見たりすると良さが分かりやすいと思います。
ソロはエフェクターも結構かましているので相当エモいです…まじかっこいい…
SLASH(Guns N’ Roses)
hide氏の次にモッキンバードといって出てくるのは元ガンズのスラッシュです。
たぶんそういう人多いんじゃないだろうか…
スルーネック構造、コイルタップ可能なコントロール周りといった一見複雑な仕様ですが彼の出すトーンはシンプルなハードロックサウンドです。
ソロでちまちまスイッチいじったりしてますね♪
まとめ
この形を見てビビッときた人はとりあえず最初からモッキンバードで始めればいいと思います。
私自身がそうでしたが、やっぱり形は大事です。
プレイアビリティが高いとか、そういうのは後から付いてきます。
テクニックも、練習すればそりゃ誰だってうまくなります。その練習を続けるモチベーションを保ち続けられるのがこのギターの魅力なんだと確信してますね。
確かに他の王道のギターと比べると異端だし、好みのわかれる形です。
初心者向けといってもコストはかかりがちですが、その分弾きやすさと見た目のインパクトは絶大!
hide好きは勿論、それ以外の初心者の方にも自信をもっておすすめしたい1本です♪