レスポールの特徴と初心者におすすめの理由を解説!最初の1本はレスポールが良い!?

ストラトキャスターと並ぶエレキギターの代名詞、レスポールとはどんなギターなのか?を初心者にもわかりやすく解説しています。

官能的ですらあるその造形美、サウンドについて往年の名演も紹介してますので、これからギターを購入しようか迷われている方の手助けになれば嬉しいです♪



レスポールってどんなギター?


丸みを帯びたセクシーな曲線美のボディを持ち、薄っすらと浮き上がっている木目にそれを引き立たせるナチュラルなカラーリングが目に焼き付いて離れませんね…すべてのエレキギターの中でも最上の美しさを誇るギターだと思います。

レスポールという名称の由来ですが、実はこれはあるギタリストの名前なんですね。

「レス・ポール」というギタリストの使用していたギターで本来ならレス・ポールモデルと表記するみたいですが普通にレスポールと表記するのが一般的になっています。

最初のレスポールが登場したのは1950年代と、ストラトと同じく半世紀以上の歴史があるギターです。

この年代のヴィンテージのレスポール(特に58/59年のレスポール)になると価格が都内で戸建てが買える位になりますw
持ってる人は世界でも数人、あとは楽器屋に仰々しく飾られていることが殆どですね。

レスポールの大きな特徴としては

  • メイプルトップ+マホガニーバックのボディ構造
  • 太く甘い音が特徴のハムバッカーを2基搭載
  • 重厚なボディ厚からくるふくよかなボディ鳴り
  • ネジ止めでなくピッタリと結合したネック
  • ボディの鳴りを殺さないブリッジ

などが挙げられます。

重量こそ重いですが、このギターならではの重厚感や煌びやかさは他のモデルでは味わえない絶対的な魅力です。

次章より細かく解説をしていきます♪

本体構成


本体の各部名称は上記に示した通りです。

ストラトと大きく異なるのはピックガードの有無やコントロールの数、位置等。
木目が前面に出てきていて非常に美しいですよね♪

ボディ


エレキギターのスタンダードともいえる美しいボディですね。

ひょうたん型の左右対称なくびれを持ち、ネックエンド側はハイポジションの演奏がしやすいようにカットがされています。

ストラトに比べるとボディがかなり厚めになっていて、裏側はマホガニーという中音域~低音域に特徴のある木を使い表面は高音域に特徴のあるメイプルを貼り付けた仕様です。

ちなみにメイプル材はその美しい杢目(もくめ)からファンも多く、音響特性的な意味合いもですが見た目的な意味合いでの意味合いも強い木材だったりします。

ストラトのような単板仕様ではないので重量は重めです。

ただその分音の鳴りや伸び、ふくよかな倍音はストラトでは得られない特性と言えるでしょう。

メイプルとマホガニーは強力な接着剤で貼り付けられています。
それぞれの音の特性をうまく活かしたボディ構造といえますね。

表面のメイプルは横に入った杢目が美しく、見る角度によってその表情を変化させます。

代表的なカラーリングは写真のように外周の赤から内側へ向かうにつれて徐々にオレンジ系の色味に変化していくチェリーサンバーストというカラーで、経年変化で風合いも変わってくる奥深さを持っています。

ほんと、美しい…

ピックアップ


フロント、リアと2基のハムバッカーピックアップを搭載しています。

画像のようにネック側をフロント、ブリッジ側をリアと定義しています。

ピックアップについて詳しく知りたい方はこちらの記事と併せて読むと幸せになれます♪
 ピックアップって何?

太く甘い音色で、丸みを帯びている音色という特徴があります。

ネックエンド付近にあるピックアップセレクターで鳴らすポジションを選択、フロントとリアの両方を鳴らすことも可能です。

  • RHYTHM…フロントピックアップのみ鳴らす
  • 真ん中…両方のピックアップを鳴らす
  • TREBLE…リアピックアップのみ鳴らす

名称がフロント、リアみたいな無骨じゃないのもオシャレですよね。

フロントピックアップはこれぞレスポール!という太く甘いトーンが特徴的です。
ミッドロー(中低音域)がとにかくよく出るので、ある程度ハイ(高音域)をブーストさせないとこもっただけのトーンになりがちですので音つくりの際には注意しましょう。

リアピックアップもレスポールらしさが良く出ていて、太さを保ちながら鋭さを持った切れ味のよいトーンが特徴です。
これでザクザク刻むと本当に気持ち良い!!


こういう感じの音です。かっこいいですねぇ…

ハムバッカータイプのピックアップは構造上、ストラトに搭載されているシングルコイルよりもノイズに強いです。

そのため、ストラトよりも深く歪ませることが出来るのでハードロックなどに最適なサウンドを作り出すことが可能です♪

激しく歪ませたい人には非常に向いてますね。

注意点としては、非常に太いゆえに音つくりには気を付けないとただのブーミーなモコモコした音になってしまう、ということがあります。

最悪の場合、何を弾いてるのか分からないレベルになることも…

歪みレベルの調整もそうですが、それ以上に中低音の具合には注意しないとただの鼻詰まり音になりますので気を付けましょう!

ピックガード


ピックガードはストラトと異なり電装系パーツが直接マウントされているわけではないので取り外しても問題ありません。

目的としてはピッキング時に傷がつかないようにするというものですが、ピックガードがついている見た目が好きだから傷云々は気にしないというプレイヤーも多いです。

ボディサイドとピックアップの横部分にそれぞれネジで止めてあるだけですので脱着は非常に簡単ですが、新品で購入した時にはその穴が開いていない場合が大半ですのでどうしてもピックガードを取り付けたい方はキリ等で穴あけをしないといけません。

私はその勇気がなくてピックガードを付けませんでしたが、付いてない方が見た目的にも綺麗な気がしますw

木目が綺麗なギターなので、なるべく木目を見たい!という場合は敢えて外すのも一つの手段です♪

一応、色んなところからリプレイスメントパーツが販売されていてカラーリングや縁取りの種類など様々なバリエーションがあります。音への影響は皆無ですので、完全に好みの問題です。

コントロール


コントロール周りはフロント/リアそれぞれに「ボリューム」と「トーン」のツマミ、それとピックアップセレクターのみです。

特に変わった仕様でもなくそれぞれが独立した機能を持っているので感覚的に分かりやすいかと思います。
各ツマミの割振りはこちら。
ボディ外周側がリアピックアップのボリュームとトーン、内側がフロントピックアップに対応してます。

それらのツマミと対角線上の端についているのがピックアップセレクターで、使い方は前項目を参照してください。

演奏中に誤って当たって切り替わってしまう誤作動が起こらない位置についているので邪魔になりません。

ストラトの場合、弾いているとき稀にセレクターに当たってしまい意図しないタイミングでピックアップが切り替わってしまうことがありますがwレスポールは基本的に変な弾き方をしない限りは当たらないので操作性はストラトよりも良いと感じるプレイヤーも多いでしょう。

ボディ裏のザグリも必要最低限の箇所しかなく、ボディ鳴りを殺さないようになっていますね。

ストラトに比べるとやや配線の距離があるので、各電装系パーツからの長さが倍くらいは必要です。

基本的にそういった配線系統は短いほうが音痩せは少ないとされますが、あくまで理論上の話で体感で大きく変わるわけではありません。

パーツは基本的には全てプラスチック樹脂製で金属系パーツはほぼありません。

リプレイスメントパーツの中には金属製ノブ等も存在はしますが、このあたりは直接音にかかわる要因ではないので見た目で選んで大丈夫ですよ♪

ブリッジ


アームは付いておらず、テールピースをアンカーで固定している構造です。

ストラトがボディを貫通してトレモロユニットが装着されているのに対して、レスポールはアンカー固定用の穴こそありますがボディを貫通はしておらず極力鳴りを殺さないようになっています。
見た目はシンプルですが、画像のようにそれぞれに名称があり細かいセッティングが可能になっています。

  • オクターブ調整
  • 弦高調整

弦高調整はエレベーションを手で回すだけで可能ですが、オクターブの調整はネック側からオクターブスクリューをドライバーで回してあげる必要があります。

常に弄るようなことはないので弦交換の時などにまとめて行ってあげると良いでしょう。

商品出荷時の状態で弾きづらいと感じた場合、これらのパーツをいじるだけでだいぶ弾きやすくなることが多いです。

また、演奏中右手が常に触れるパーツになるのでこまめに拭いて手汗やホコリなどをとってあげると音質劣化も少なくなります。地味なパーツですが何気に結構大事な部分ですね。

ネック


ネックには基本的にマホガニー材が使用されており、モデルにもよりますが太めのネックが特徴です。

ちょっと分かりづらいですが、このようにレスポールの中でもネックが太いもの細いものとバリエーションがあります。

手が小さい人はやはり細いネックのほうが弾きやすく感じるでしょうね。
詳しくは後述しますが、レスポールの中でも「レスポールスタンダード」は細め、「レスポールカスタム」は太めとざっくり分けることが出来ますのでそのあたりも参考にされるといいかと思います。

細めとはいってもストラト等よりはいくらか太いので、その分弦振動が豊かになります。
コードを鳴らしたあとに手のひらをネックに這わせるとその倍音成分を感じることが出来ますよ♪

指板


弦を押さえる指板の部分はレスポールスタンダードはローズウッド、レスポールカスタムはエボニー(黒檀)が使われることが殆どです。

ローズウッドは茶色、エボニーは真っ黒と見た目でもすぐにわかるはず。

ストラトに使われているメイプルほどアタック感はありませんが、ローズ特有の粘り気がレスポールの特徴と非常にマッチしていて甘いトーンを出すのには必要不可欠な要素となっています♪

等間隔でインレイ(目印が入っていて、基本的には1,3,5,7,9,12,15,17,19,21フレットがそうですね。
並べてみると分かると思いますが差は歴然ですよね。

弾いているときに自分が今どのポジションを押さえているのかを視覚で瞬間的に判断が出来るようになっています。

レスポールは伝統的にブロックインレイという形のものが入っており、スタンダードかカスタムかで微妙に変化しますが概ね台形~長方形の形です。

素材は貝で出来ていて、貝の種類で光り方や見え方が異なります。完全に好みの問題です。並べると分かりますが、素材によってはギラつき方が半端ないですw

ヘッド

左右対称の形が美しいヘッドです。

ペグ(弦巻き)は右側が1~3弦、左側が4~6弦の3:3配置。
(ストラトは片側に全て集約している6:0か0:6の配置)

各弦のバランスが均等になるように、且つ見た目の美しさも併せ持つ秀逸な設計です。

レスポールの中でもモデルによって微妙に仕様が変化し、スタンダードは縁取り無し。カスタムは縁取り有り、センターのインレイ有無等の違いがあります。

例によってですが、全て見た目の問題だけです。音には影響ありません。

ネックとボディ

ボディとネックの接合はセットネックという方法です。

ストラトがネジで止めているボルトオンに対しレスポールは強力な接着剤で取り付けてあります。

大きなメリットとして、ボディとネックの接合面積が大きい為に音の鳴りが死なずに豊かです。
非常に豊かな倍音を出すのはこの製法によるところも大きいですね。

その分、ボディの加工もボルトオンタイプよりも自由度が高く、ハイポジションの演奏のしやすさも素晴らしい。モデルによってはこのようにボディとネックの接合部分を滑らかに削ることで、更にハイポジションでストレスなく演奏できるようにしているものも存在します。

セルフで出来る改造のレベルをはるかに超えてますので、してみたい人は楽器屋ではなく工房に持ち込まないといけないレベルですけど…

デメリットとしては、ネックにトラブルが起きたときに対応出来ません。

ボディとネックが一体化しているので、折れたら終わりです。交換は自宅では絶対に無理でしょう。(専門器具等があれば一応可能ですが…)

工房等で修理はしてくれますが掛かるコストはほかにギターが買えるレベルくらいはかかります。

かつて私がGibsonの正規販売代理店の某〇〇楽器にネック折れの修理を依頼した際には6万円ほどとられました…
取扱いには注意しましょうw

レスポールのバリエーション

前項より少し触れましたが、一口にレスポールといってもいくつかシリーズがあります。

代表的なモデルはレスポールスタンダードとカスタムですが、派生シリーズがいくつもありますので参考にしてみてください。

それぞれのおおまかな特徴をご紹介致します。

レスポール・スタンダード


レスポールの最も有名なシリーズがレスポールスタンダードです。

木目を生かしたカラーが特徴で、これまで紹介してきた基本的なレスポールのスペックは全てここに集約されています。

本家Gibsonのレスポールは年々マイナーチェンジを繰り返しており、現行モデルは従来の重たいというデメリットを排除するためボディの一部を空洞化するなどの工夫を凝らした作りになっています。

レスポールの基本形、と覚えておくといいでしょう。

レスポール・カスタム


レスポールシリーズの最上級モデルです。

基本的にボディは黒や白で塗り潰されていますが使われている木材はスタンダードとほぼ同じです。

スタンダードシリーズとの違いは

  • 黒や白といった塗り潰しカラーが基本
  • ハードウェアをクロームからゴールドパーツへ変更
  • 指板をローズからエボニーへ変更
  • バインディング(縁取り)が複雑化

といった点になります。

指板の素材は音にモロに影響する部分ですが、ローズよりも固いエボニーを使うことでアタック感が明確になっています。

見た目的にも真っ黒な木なので引き締まって見えますね。

こちらはローズウッド。色で言うと茶色です。対してこちらはエボニー。色は完全な黒です。

どちらも単体で見ると分かりづらいかもしれないんですが、比較してみるとよくわかります。
左がエボニー、右がローズウッドです。

 

それからバインディングですが、
バインディングというのは本体外周の縁取りのことで例えば
このようにカスタムのヘッド部分は外周部が細かく2重3重と重なっている仕様です。

比較で、こちらはスタンダードのヘッドです。
カスタムの方がより輪郭がはっきりして引き締まっているのが分かりますね。

高級感を出す為の装飾なだけですので、音への影響は皆無ですがw

パーツもゴールドで統一されていることにより、全体的にかなりシックになってます。
(ちょっとヤ〇ザ的ともとれますがw)

エボニーが高級木材ということもあってスタンダードよりも高価です。

音質はスタンダードとほぼ同じ、というか方向性は同じなんですがより太くマイルドな音色が特徴。
そしてスタンダードよりも重いw

レスポール・スペシャル


スタンダードやカスタムとは少し方向性の異なるギターです。

特徴として

  • レスポールの名を冠していながら単板のボディ
  • ピックアップはハムバッカーからP-90タイプへ
  • オリジナルはブリッジが1本のバータイプ
  • 価格はスタンダードよりも安価

このような特徴をもっています。

何と言っても、単板ボディならではのカラッとした響きのサウンドはレスポール独特の太さとはまた異なる魅力があります。

単板であるが故に重いと言われるレスポール(スタンダードやカスタム)のデメリット解消にも一役買っています。

ライブで長時間ぶら下げていても肩への負担が少ないのでステージ上に長くいれますねw

そして見た目的にも大きな特徴をもち、そのサウンドキャラクターにも多大な影響を与えるのがピックアップです。
サイズ的にはシングルコイルとハムバッカーの中間くらいに位置するピックアップで、P-90と呼ばれるタイプです。

音はかなりシングルコイルに寄っていますので、レスポールとストラトの中間のようなサウンドと思っていただければよいかと思います。

国内のギタリストでも愛用者が多く、独特の乾いたサウンドが幅広いジャンルでウケていますね。有名どころだと
BUMP OF CHIKENのギターボーカルの藤原氏やブルーハーツ/ハイロウズのギタリストである真島氏

他にもレスポールオタクの奥田民生さんなど、数えればきりがないくらいです。テレビなどでも一度は目にしたことがある人もいるかもしれませんね♪

ビンテージになるとそうでもないですが、お値段もレスポールシリーズの中では安価な部類になります。

最上級モデルがカスタムだとするなら次点でスタンダード、その下にスペシャルといった順です。

憧れのレスポールに現実的に手が届く!ということで私も高校生の頃に狙っていたことがありますw中古市場をあされば5万円くらいでも出回っていたりしますのでオススメです。(程度にもよりますが)

ストラトとココが違う!


もう察しがついている方も多いかと思いますが、レスポールとストラトの違いについてです。

言葉で表すとレスポールは音がストラトよりも太いです。

伸びもよく、粘りのあるロングトーンのフレーズなどではストラトよりも絶対にレスポールで弾く方が気持ちイイでしょう。

比較の動画です。

はっきりわかりますよね。

どっちが良い!ということではなく好みの問題なので自分が好きな方を選べばいいと思いますよ♪

レスポールはどんな音がするの?

実際のレスポールの音について、文字や言葉ではわかりづらいこともあるかと思います。

「これがレスポールだ!」という名演を紹介しますので実際に耳で聞いて感じてみてください♪


世界三大ギタリストと名高いジミーペイジ先生。


泣きのギター、ゲイリームーア巨匠。


日本からは御存じBzのTAK MATSUMOTO氏。

アンプとかエフェクターもあるんですが、これぞ!レスポール!という名曲です。
耳にしたことがある人も多いと思いますが改めて聴いてみてください。本当にすごい曲ばっかだから。

どんなジャンル・曲に向いてる?

レスポールの音がよく合う音楽ジャンルといえば、やはりその音の太さを存分に堪能出来るロックが非常に向いていると思います。

リアピックアップでゴリッゴリに歪ませた音は歌を盛り上げ、フロントピックアップで丸みを帯びたトーンでソロを取れば雰囲気は凄く良くなりますよね。

哀愁もあって骨太という、一見相反するようなイメージどちらも持っているギターと言えるでしょう。

登場からの歴史をたどってみても、ブルースなどで使われていた時代からロック、ハードロックとその時代のニーズにあった音楽の影にはいつもレスポールの姿があったりします。

軽い歪みよりも深めに激しく歪ませた音の合う曲、現代音楽のハードコア、エモ、メタル、スラッシュ等にもしっかりと対応出来ているのは素晴らしいの一言に尽きますね。

登場から半世紀以上経過していてなお時代の最先端の音楽で求められるというのは本当に偉大なことだと思います。

私個人でいうと一番合うのはやっぱりハードロックかなぁ…カバー範囲がむちゃくちゃ広いギターなので是非初心者の方にも堪能して頂きたいですね♪

初心者にオススメの理由

初心者の方にはやはり定番である王道のモデルから入るのがいいと思います。

色んな本やサイトでも、例えばギターの弦交換1つとってもこういった基本的なモデルがベースとして説明されていることが大半です。

これは私の主観ですが、ストラトタイプのトレモロがついているものよりもレスポールのほうが扱いやすいと感じます。

一旦チューニングしてしまえばトレモロというチューニングの妨げになるものは付いてないわけですし、シンプルという部分ではレスポールに軍配があがるでしょう。

あと、何と言ってもその音です。

ストラトの音とレスポールの音どっちが好きか?というのは人によって全く異なってくる部分ですが、深く歪ませることでも音痩せすることのない太さはストラトでは味わいがたい魅力です。

重さや取り回しはストラトと比べると慣れが要るかも知れませんが、最初の1本であればその比較対象も分からないはずですのでレスポールが普通なんだと思えるようになってしまえばその後2本目3本目と違うギターを持ったときにも柔軟に対応が出来ると思います。

実際私はレスポールを長らく愛用していましたが、ふとストラトに持ち替えてみると違和感なく使うことが出来ました。
逆にレスポールに戻るとき、ネックを握って「あれ?」と一瞬思ったりしましたからね。

大は小を兼ねる、ではないですが太いネック出なれると細いネックでより上手く弾ける気がします。

また、初心者のうちはついつい歪ませすぎてしまう傾向にもありますが、ストラトだとピーキーでノイズの強い音になってしまいますがレスポールだとかなりのところまで歪ませてしまったとしても少ないノイズで音の太さを残せます。

逆に歪みを抑えると太さを残しつつも丸みのある独特のトーンが出せますので初心者でも雰囲気は出せますから。

この造形そのものが好きな人も多いですし、かっこいいと感じる人も多いです。
是非敬遠せずにレスポールを手にして頂きたいですね。抜け出せれないほどの魅力がぎゅっと詰まっている1本です♪

本物は非常に高価ですが、近年の初心者向けレスポールは質も相当良くなってますので他のギターと変わらず気軽に手にとっていただけると思います。

参考までに私のおすすめの初心者向けレスポールはこちら☆

 レスポールスタンダード7点セット

最強のコスパを誇るレスポールスタンダードです。
低コストギターにありがちな見た目だけを真似たものではなく、中身もしっかりレスポールです。

初心者が手に取りやすい価格で本格的なレスポールサウンドが出せます♪

レスポールを愛用しているギタリスト

愛用しているギタリストは多いです。ここだけでは紹介しきれないくらい。

というか多分全ギタリストが1本は持ってるんじゃないの?ってくらい普及してますからね…

その中でも特に功績をあげているレスポール使いを紹介していきたいと思います!

ジミーペイジ


伝説のバンド、レッドツェッペリンのギタリストでありコンポーザーのジミーペイジです。

70年代の超カリスマみたいなバンドで、ブリティッシュハードロックの教祖みたいな崇め奉られ方をしてます。

各パートの実力がえげつない上手さですが、その中でもペイジ先生のテクニック、そしてトーンは今の時代に聞いても凄いです。

名曲です。
放題がちょっと臭いですけどねw

ブルージーでありながら刺々しさもあるトーンが味わえる曲です♪

スラッシュ


ハット、黒いくるくるの髪、サングラス、タバコ、そしてレスポール。

見た目的なインパクトも凄いですがテクも音も一流のスラッシュ氏です。
いくつかバンドをやっていますが、やはりガンズアンドローゼズのイメージが強いのではないでしょうか。


ガンズの動画でもよかったんですが、近年のものです。

同じくレスポール使いで有名なザックワイルドとの共演(競演?)した1曲です。
速弾きをはじめとしたテクニック、ハイゲインなトーンともに圧倒的。

ハードロック文化を広めた功績者だと思います。

松本孝弘


日本人で最もレスポール使いとして有名なBzの松本孝弘さん。(TAK名義でも活躍)

レスポールの本家Gibsonが世界で認めたギタリスト、日本で唯一選ばれているのがこの人です。

テクニックも凄いんですが、何と言ってもこの人の凄いところはそのトーン(音色)。
「本当にギターの音なんか!?」ってくらいの衝撃を受けます。

歪んでいるのに耳にすごく心地よく、綺麗に伸び続けている音はもうこの人にしか出せない領域でしょうね…

バンドでも良いですが、ソロ名義の曲は特に歌がない分ギターの魅力が前面に出てきています。

近年はレスポールだけでなくフライングVやファイヤーバード、ダブルカッタウェイのレスポールなどギブソン社から発売されている自身のモデルを使っていることも多いです。サウンド的には近いものですので是非視聴してみてください♪

まとめ

いかがだったでしょうか?

エレキギターの王道モデルの1つ、レスポールについて細かく紹介してみました。

私自身、一番長く使っているギターはレスポールです。
飽きが来なくてずーーっと使えるんですよ、これ。

初心者の方も憧れるギターだと信じていますし、実際音は最高です。
重さも、もう10年以上弾いてると慣れてきましたw

本家のレスポールはどうしても高価で、年々色んな機能がついてきて純粋なレスポールってなると最高級シリーズであるヒストリックコレクションくらいじゃないとシンプルなレスポールって中々見つからなくなってきましたしね…

ヒストリックコレクションの値段はえぐいですよ。100万とか普通にしますからね()

とりあえず形から入ることを個人的にはおすすめします。

初心者向けにもレスポールモデルはどこのメーカーからも出てますから、自分のお気に入りを見つけてもらえればと思います。

私が個人的におすすめしたい初心者向けのレスポールもありますので興味がある人はそちらのほうも見てみてくださいね♪

 レスポールスタンダード7点セット

王道のレスポールスタンダードで見た目や構造は本家のGibsonと同じです。過去の安物ギターにありがちなフェイクの木目とかではなく、ちゃんと本物のメイプルを使っているものです。
コスパ的に最強のレスポールです。