
よく、ストラトとレスポールの違いやどちらを選べばいいか質問されます。
好きな方を選べばいいというのが一番の回答ですが、それぞれの特徴が分からなかったりギターを買うのが初めてだと迷ってしまうことも多いですよね。
私もすごく迷いましたが、両方使ってみての感想などをお伝えしますので参考になればと思います。
まずはそれぞれのおおまかな特徴を見てみましょう。
ストラトの特徴
ストラトについて詳しく見たい方はこちら!
ストラトについてもっと詳しく知る
- 重量が軽く取り回しが良い
- ネックが細く、手が小さくても弾きやすい
- 出せる音の種類が多い
本体とネックがネジで止められていてレスポールよりも圧倒的に軽いので取り回しやすくなっています。
構造がネジ止めと単純なのでメンテナンスもしやすく、いずれ改造して自分仕様にしたい!というような場合はレスポールに比べると圧倒的にやりやすいです。
また、ネックも細めで手が小さい人でも非常に弾きやすいつくりになっていて、速弾き等のテクニカルなプレイをするときにも非常に演奏しやすいです。
ピックアップはシングルコイルが3つ搭載されていて、音色のバリエーションも豊富に選べます。
どちらかと言えば歪んだ音よりもクリーントーンで使われる場合が多く、キラキラした音作りには欠かせません。
割とどんなジャンルでもよく見かけますし、どんな音楽をやろうか決まっていない場合はストラトにしておくと無難でしょう。
こんな人はストラトがおすすめ
- 色んなジャンルの音楽をやりたい人
- 重いギターを抱えたくない人
- 改造などにも興味がある人
どんな音楽をするか決めてない人や、とりあえず買いたい!という人には非常におすすめです。
重さも案外重要なポイントで、ライブなど立って演奏する場合は肩に負担がかかるのでなるべく軽い方がいいです。重いギターをぶら下げて長時間動き回りながら演奏してるとほぼ確実に肩こりに悩まされることになりますので…
改造は興味が出たらの話ですが、メンテナンスもしやすいのできちんとメンテナンスしてあげると長い期間使える1本になりますよ♪
ストラトの注意点
- 音はレスポールに比べ細い
- 歪ませるとノイズが出やすい
- 各パーツの位置が慣れないと邪魔
構造上仕方のないことですが、どうしても音はレスポールに比べ細いです。
歪ませ過ぎると音が潰れてしまって何を弾いているのか分からないレベルになってしまいます。
ノイズにも弱い構造なので専用の機械で対策をするか、歪みを抑えて演奏するか等の対策が必要です。
また、慣れれば問題ありませんがボリュームノブやアーム付きのブリッジ等、慣れるまでは弾いてる時にいちいち手に当たって演奏に邪魔だと感じることも多いです。
レスポールの特徴
レスポールについて詳しく見たい方はこちら!
レスポールについてもっと詳しく知る
- 迫力のある歪んだ音が出せる
- 高級感がある
- 歪ませてもノイズが出づらい
まず、ストラトに比べ圧倒的にパワフルな音がでます。
ボディ表面はストラトのように塗り潰しているものと違って、綺麗な木目がボディ表面から見える非常に高級感のある構造になっています。
ボディとネックは強力な接着剤で接合されており、メンテナンスや修理が大掛かりになってしまうというデメリットこそありますがその分豊かな倍音やギター本体の鳴りは他のギターでは味わえないほどです。
ピックアップはハムバッカーというストラトについている細いタイプのものを2倍にしたものが2つ搭載されています。
これにより、単純に音が太くなりますし、歪ませた際にもノイズが乗りにくいです。
ストラトとレスポールを同じアンプのセッティングで弾いた場合、ストラトでノイズが出るくらいの状態でもレスポールだと気にならなかったりします。
思いっきり歪ませたギターでかき鳴らしたい場合はレスポールしかないでしょう。
こんな人はレスポールがおすすめ
- 思いっきり歪ませたい人
- ノイズ対策とか考えたくない人
- 激しい音楽をやろうとしている人
歪んだギターこそエレキギターの醍醐味だとも言えます。
勿論ストラトでも歪ませることは可能ですが、ストラト以上の歪みを求める場合はやっぱりレスポールでしょうね。
ピックアップの単純に構造の問題ですがノイズがストラトに比べ遥かに抑えられていますのでノイズ対策を意識することなくとにかく思いっきり弾き倒したい!という人にうってつけだと思います。
ヘビーメタルやハードロック、ハードコアやエモコアなどの激しいジャンルでほぼ確実に使われているギターです。
その手の音楽をやりたいと明確に決まっている人はレスポールを選べば問題ないでしょう。
レスポールの注意点
- とにかく重たい
- ネックが太く、手が小さいと弾きづらい
- 修理が大掛かりになりがち
とにかく重いです。ストラトからレスポールに持ち替えるとその重さに最初は驚きます。
座って弾いてるだけでも「重いな」と感じることもあるので、ライブなどで立って弾かなければいけないような場合は本当に肩が痛くなります…
ネックもストラトよりだいぶ太いものが主流ですので、極端に手の小さい人は凄く弾きづらく感じるかもしれません。
私は手が大きい方ですが古いレスポールとかだと丸太みたいな見た目でコード押さえるのがすごく大変でした…
豊かな音を出してくれる作りになっていますが、専用の接着剤を使っているのでメンテナンスとして出来る箇所が限られていてネックの修理などになると、どうしてもストラトより大掛かりな手術が必要となります。
※その分修理代も高くつくことが多いです。
結局どっちがいいの?
それぞれの長所と短所、というか特徴を書いてみました。
最初にもお伝えしたことですが、好きな方を選ぶのが一番です。
私は両方のギターを所有していますがどっちがいい、ということではなく本当にケースバイケースなんですよね。
どちらを選んでもちゃんとエレキギターの音はしますので、自分の好きなギタリストはどっちのギターをよく使っているのか?とかで決めても全然いいと思います。
私も最初は自分の好きなギタリストと同じタイプを選びましたし、形から入るというのも大事だと思います。
自分で「かっこいいな!」と思えるものを持つとモチベーション維持にも繋がりますし、好きなものを購入してみるのがいいと思いますよ♪